Tuesday, January 21, 2014

Tokyo Sculpture Gallery - Azabujuban 東京彫刻ギャラリー 麻布十番


PACKAGE DEAL オーストラリア
思い出のパッケージ
KAREN GENOFF カレン・グノフ
麻布十番から6,000km
コンセプト
私の彫塑作品の多くはボックス状をしています。さまざまなテーマを表現する上で、ボックスは便利な手段であり、この形状は私にとって優れたメタファとなっています。ボックスとしてのカメラ、そしてスーツケースは、旅と追憶のメタファとして用いています。この作品は、旅人への愛情あふれる「袖のふれあい」から発想しました。また、この作品は日本人を抽象的に表す箱、梱包、記号であり、「パッケージ・ディール」つまりパック・ツアーへの愛着と、カメラに向かって連発する「スマイル」とも一脈通じるところがあります。
この作品は土着の動植物や現住者が、みやげ物として濫用される現状への問題提起という面を持っています。みやげ物が示している世界は、旅人にその国やそこに住む人々に対する愛着を感じさせる一方、的外れな印象を与えがちです。「文化横断的な」視点に立つこのプロジェクトで、私が母国の代表として選出されたことを名誉に思っています。作品が注目を集め、多くの微笑みをもたらさんことをねがったてやみません。
命題: 母子(MOTHER AND CHILD) 大韓民国
作家: 江原大學校芸術(?)
教授 李雲植
制作:1995年12月15日
麻布十番から1,000km
コンセプト
この作品は、純真な息子と母親の愛情、そして息子の未来への母親の夢を表現しています。新しい文化の街「麻布十番」を訪れるすべての人々にとって、そこが思慮の場になることと、対話の場になることを、そして素晴らしい思い出となることを願っています。
SMILE 微笑み (パキスタン・イスラム共和国)
麻布十番から7,000km
コンセプト
ANJUM AYAZ アンジャム・アヤズ
「母と子」、母に抱かれた赤子の喜び、乳を前にした無垢な微笑み。東京の人々のために製作した私の作品を展示するにあたり、ご尽力くださった麻布十番のスタッフの皆さまに深く感謝いたします。
ADAM&EVE アダムとイブ フランス共和国
GEORGES JEANCLOS ジョルジュ・ジャンクロ
麻布十番から10,000Km
コンセプト
私は伝統的なフランス、ギリシャ、およびイタリアの彫刻技法を継承していますが、作品にはアジアとの接触、とりわけ数回にわたる訪日経験が反映されています。 パリのスタジオにおける静寂の中で、「ドゥルメール」(睡眠者たち)」は無意識的な戦争のトラウマの中から出現していますが、 この作品群には奈良の禅寺の庭園での精神性の探求がもたらした木霊が込められてもいるのです。
灰色の粘土を選んだのは、それが静穏を表現するのにふさわしい素材だったからです。灰色の陶器は眠りと夢にこそ適しています。 時のかなたの灰にまみれた風景に、「ドルメール(睡眠者)」の姿が影を投じています。フランスでの展示のおりに、立像へ変更しています。
LUCK DONG フィンランド
ラック・ドング[幸福の種]
MARKUS COPPER
マルクス・コップる
麻布十番から?km
コンセプト
この作品は、製作過程において複雑な変遷を辿りました。当初、フィンランドにおいて、”HIDENKIRNV”の悪魔の撹乳器と呼ばれ、水が岩石を長期間溶かして形成される岩穴の粘土模型を作り、 その中に人間を彫刻しましたが、あまりにも抑鬱的になったため、種子と鐘の組み合わせに変えています。 もし、人間がものを動かす正しい力を見つけられれば、人間の努力によって種子が生まれ、育ち、喜びを与えることができるでしょう。 幸せであれば人は積極的になり、幸せを逃がすことはない。知識や能力があれば幸せを呼び込める。
 SMILE ON THE FOOT OF THE LADDER
はしごの上でほほえんで
MARK BRUSSE マーク・ブルース
オランダ王国 (KINGDOM OF THE NETHERLANDS)
コンセプト
私の作品には「泪」よりは「微笑」が多く含まれています。これは、深刻な話をするときに微笑みとともに語った方が、それを聞く者に深い印象を残すと考えているからです。東京と言う大都会の中で、麻布十番が私に微笑みかけてくれたことをうれしく思います。
Concept
"Smilling"is certainly more present in my work than "crying", for the simple reason that when I tell a serious story it makes a deeper impression on the person who has to listen to it when I tell the story with a smile.

YOUGANU'S DREAM  ルーマニア (ROMANIA)
ユガヌの夢
NECULAI PADURARU ニコライ・パドユラル
コンセプト
微笑は、芸術家の作品と対話する人の表情を華やいだものにさせなければなりません。これはその作品を受容するか拒絶するかの信号といえます。微笑は、現実の世界または想像の世界において引き起こされる状態です。創造的なイマジネーションの世界は、驚くほど、神秘、ユーモアを創出します。出展された多くの作品と同様、多様な微笑みをもたらすことでしょう。人を微笑ますことができるならば、この作品が本当により良いものとなる可能性があると確信しています。このプロジェクトを組織し、作品を鑑賞者の通行する歩道上に設置する機会を与えてくれた麻布十番プロジェクトに深甚な温かい祝福を送ります。この素晴らしいアイディアの実現に努力されたプロジェクトの皆様に心から感謝します。
プロフィール
私の全存在は、二重性(現実と想像、象徴と抽象、本質と不条理等)を特徴としています。絵を描いている時は、光が私の魂に浸透するのを感じます。また、彫刻を制作しているときは、垣間見ることのできる未知で神秘なものに戦いを挑んでいます。芸術作品の価値を判断する際、私は芸術家の想像力と論理性がきわめて重要だと考えます。他の芸術家の経験は評価しますが、私は自分自身の経験の中で生きていたいとおもいます。・・・・・
THE COUPLE  オーストリア共和国 (REPUBLIC of AUSTRIA)
ヨーゼフ・アダム・モーザー (JOSEF ADAM MOSER)
コンセプト
私の作品は、感情を抑え、自らの意思のもとに思考を集中させるという純粋性芸術の証明としての、包括的な抽象化プロセスの結果といえます。集中の一つとして、世界に通用する国際語 like a smile (微笑み)があります。基本パラメーターから導き出された多角形の形状は、彫刻のようなものとなり、テーマとしては、普遍的な基本原理における比較対照としての、「男性的なもの」と「女性的なもの」を表現しています。これらの普遍的な基本原理は、構成の跡をたどることができるようになっています。構造原理は、明快な原理に則っています。形状選択としての還元作業は、誤解を解くことによって正当化されます。この場合、問題になっているのは、形状の回避ではなく、むしろその分節されることによって生まれる収縮なのです。
 赤い靴の女の子 きみちゃん
 佐々木 至 作 1989.2.28.完成
 像 600mm  台座 700mm  
 頭部と足:ブロンズ  胴部分:赤御影石  台座:御影石  
女の子の名は「岩崎きみ」。明治35年(1902)7月15日、日本平の麓、静岡県旧不二見村(現 静岡市清水区宮加三)で生まれました。きみちゃんは赤ちゃんのとき、いろいろな事情で母親「岩崎かよ」に連れられて北海道に渡ります。母親に再婚の話がもちあがり、かよは夫の鈴木志郎と開拓農場 (現北海道、留寿都村)に入植することになります。当時の開拓地の想像を絶する厳しさから、かよはやむなく三歳のきみちゃんをアメリカ人宣教師チャールス・ヒュエット夫妻の養女に出します。かよと鈴木志郎は開拓農場で懸命に働きますが、静岡から呼んだかよの弟「辰蔵」を苛酷な労働の中で亡くし、また、開拓小屋の火事など努力の甲斐なく失意のうちに札幌に引き上げます。 明治40年(1907)のことです。
鈴木志郎は北鳴新報という小さな新聞社に職を見つけ、同じ頃この新聞社に勤めていた野口雨情と親交を持つようになります。明治41年(1908)、小樽日報に移った志郎は、石川啄木とも親交を持ったことが琢木の「悲しき玩具」に書かれています。
「名は何と言いけむ、姓は鈴木なりき、今はどうして何処にゐるらむ」

参考リンク
微笑みのモニュメント
麻布十番未知案内

No comments:

Post a Comment